CAE技術者とはどのような人を指すのでしょうか?
以前ツイッターでも少し話題になりましたが、ここで改めて私が考えるCAE技術者について定義したいと思います。
これまでCAE技術者とはどのような人なのかについてはっきりししないまま、この
ブログや
ホームページをだらだらと継続してきましたが、ネット上などでいろいろな人とやり取りする中で人によりCAE技術者に対する認識がかなり異なることが解りました。
そこでこの
ブログや
ホームページの趣旨を明確にするためにも、まずはCAE技術者について定義したいと考えました。
(注意)先にも述べましたがCAE技術者に対する認識は人により異なります。ここでは私が考えるCAE技術者の定義を示しますが、必ずしも一般的な定義ではないかもしれません。その点ご理解ください。
CAE技術者の定義
- (1)現実の現象をCAEで評価できるようにするために、様々な検討を行ってその技術を構築する人。そしてその技術をCAEを専門としない技術者でも使える形で提供できる人(CAE推進)。
- (2)CAEソフトウェアをツールとして活用して、設計者が行う設計検討を技術的にサポートする人(設計・開発)。
ここでいうサポートとは、CAEにより現象のメカニズムを分析し、設計者に対して理論的な立場から製品の品質向上に繋がる提案をすること。
- (3)現物での試験の代替あるいは補助的にCAEを活用し、製品の性能を適切に評価することができる人(試験・評価)。
これらのうちどれか、もしくはすべてを満足する人がCAE技術者と定義します。主にはメーカーで製品開発に関わるCAE技術者を想定していますが、その他、ベンダーや請負業者でCAEを扱う技術者についても、何らかの形で上記のいずれかに当てはまるのではないでしょうか。
(補足)
CAEソフトウェアを作る人もCAE技術者だという話もありましたが、私はソフトウェアを作る人はソフトウェア技術者であり、その解析理論を考える人は研究者だと考えています。
またCAEオペレータについては色々議論がありそうですが、主としてメッシュ切りなどのオペレーションを専門に担当する人と捉えており、ここではCAE技術者に含めませんでした。CAEオペレータは言ってみればCAEモデリングの職人であり、CAEを効率的に運用するためには欠かせない重要な職業です。CAE技術者の多くはCAEオペレータでもあります。しかし、CAEオペレータのすべてが必ずしもCAE技術者ではありません。
ホームページの趣旨
このブログやホームページの趣旨は、今回定義したようなCAE技術者になることを目標として努力する技術者にとって有用な情報提供することです。CAE技術者の役割はCAEをツールとして活用して製品の開発を技術的に支援することです。ツールそのものの使い方はマニュアルを読めば理解できますが、その背景にある技術的な知見はマニュアルには書いていないことも多いです。またそのような情報はネット上でも少ないと感じていました。そこで私のブログやホームページでは、そのようなツールに依存しない共通の技術についての情報を提供したいと考えています。
しかしながら私自身もCAE技術者を目指している身分ですので、実は自分が勉強してきた内容をまとめる場所がほしかったというのが実際のところだったりします。そしてそれが私と同じ志を持つ技術者にとっても役に立てばよいなぁと思っています。
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