本来は動的な現象を静的に近似する場合、構造の固有モードの影響に注意する必要があります。入力荷重の変動周波数が構造が持っている固有振動数に近い場合、その変形形態は固有モードの影響を受け、静的に負荷された荷重による変形形態とは大きく異なってきます。これにより変位はもちろん、応力分布についても実際の状態を再現することが困難になります。
一般に静的に近似しても問題ないと考えられる入力荷重の変動周波数は、構造側の固有振動数の1/3以下と言われます。この条件を満たせば、静解析に近似しても固有モードによる影響は多くても数%に抑えることができます。
これはあくまで目安ですので例外はたくさんあると思います。1/3以上であっても誤差を承知で静解析で計算できるメリットを取ることもあれば、1/3より十分小さくても動解析を採用する場合もあります。要は要求される精度や許される工数などを加味して適切に判断する必要があります。
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