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CAE技術情報局

「CAE技術者のための情報サイト」の管理人JIKOのブログ。CAE技術者、機械系技術者向けの技術情報、ホームページの更新情報などを掲載していきます。
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後付けの解析では意味がない!

最近後付けの解析依頼が多い。全て図面もできて出図されているのに解析して欲しいとのこと。
実機にて試験する前の机上における最終評価としての意味合いならまだ良いのですが、試験部門が要求するからとか、上層部への説明用とかそんな理由が多い。

そもそも図面がFIXされた段階で解析しても設計変更が困難ですし、もし性能に問題があったとしても変更の自由度が少ないために改善が困難な場合が多いです。

CAEのようなツールは本来設計と並行して活用されるべきと思います(当然ですが)。そしてその活用方法には大きく分けて3つのステップが考えられます。

まず第1ステップとしては、設計初期段階において設計の方向性を決めるためのCAE。この段階の解析は概念CAEと言ったりもしますね。第2ステップとしては具体的な形状を決めるためのCAE。この段階では広く利用されていると思います。そして第3ステップは実機テスト前の最終評価としてのCAE。それぞれのステップで作成する解析モデルは異なり、一般にステップが進むにつれて解析モデルの詳細度が上がっていきます。

1から3のステップがそれぞれバランスよく実施されることが、設計開発においてCAEを上手に運用するポイントになると私は考えています。
しかし実際にはそれがなかなかできないのが実情なのですが・・。私の長期的な目標は、これが実現できるような仕組みや体制づくりです。

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JIKO

Author:JIKO
 とあるメーカに勤め、CAEを担当する技術士(機械部門)。 コンピュータシミュレーションにより製品の強度や性能を評価するのがお仕事。
 CAE技術者のスキルアップを支援する『CAE技術者のための情報サイト』の管理人。
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