K6ROTはNASTRANにおける四角形1次要素の面内回転自由度(第6自由度)の拘束不足を解消するために考案された特殊な拘束です。
拘束というよりは人工的な剛性を与えるイメージです。デフォルトは100ですが使用している単位系によっては変更した方が精度が向上することもあります。例えばmm-kgfの単位系では5程度が良いと言われます。
しかしK6ROTは人工的な剛性ですので本来0であるべきです。線形解析の場合はほとんどの場合0でも問題ありませんが、幾何学的非線形解析(大変形)などでは比較的大きな値(例えばデフォルト100から一桁上げて1000程度にするとか)を設定した方が収束性が良くなることがあります。
【設定方法】
バルクデータにおいて以下のパラメータを追記し、最後のデフォルト100を適宜変更する。
PARAM,K6ROT,100
ちなみにこの面内回転自由度問題を回避するための要素としてCQUADRがありますが、非線形解析には対応していません。CQUAD4に比べて要素のゆがみが大きくても精度の劣化が少ないようです。しかし面内の伸縮変形の精度は劣ります。
参考リンク
http://members.jcom.home.ne.jp/issa_zakka/nei/cquad/cquad.html↓よろしければブログランキングにご協力を
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