ギャップの設定項目の主なものは、初期ギャップ距離、圧縮剛性、引張剛性、せん断剛性、Y及びZ方向摩擦係数、初期荷重があります。それぞれについて説明します。
初期ギャップ距離: 接触面の初期状態における隙間です。今回の場合板間に1mmの隙間がありますので、1を設定しています。0を設定するとはじめから接触した状態になります。
圧縮剛性:ギャップ要素は内部的にはばねとしてモデル化されています。したがって、接触時に発生する力をどの程度とするかを決めるパラメータが必要になります。ここではこれを剛性と表現していますが、ばね定数のことです。しかしばね定数とわかったとしても、どの程度の値を設定してよいか迷うことも多いと思います。一般には下式で計算した値を参考にするとよいです。


ここで、KA:圧縮剛性、E:弾性率、T:板厚、S:ギャップ要素一つ当たりの接触面積引張剛性:引張剛性は接触面から離れる方向ですので剛性を持ちません。したがって一般には0を設定します。
せん断剛性:いわゆる摩擦力になりますが、これはデフォルトで圧縮力と摩擦係数から計算されますので問題ありません。それ以外の剛性を設定したい場合に入力します。
摩擦係数:摩擦力を考慮する場合に設定します。Y方向Z方向は要素を作成するときに設定した方向を参照しています。この摩擦係数を設定するとせん断剛性が考慮されるようになります。
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